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Claude活用教材シリーズ 第2冊

中級者編 仕事の道具にする

Projects・コネクタ・Coworkの実務活用と、Claude Codeのセッションの進め方
みんなのデジタル参謀
最終更新: 2026年7月20日

初心者編で「使えた」の次は、「毎日の仕事に組み込む」段階です。この冊子では、チャットを自分専用に育てる機能(Projects・メモリ・コネクタ)、Coworkに任せる仕事の見極め方、そしてClaude Codeのセッションをどう進めるかの型を学びます。

第1章 Projectsでチャットを自分専用にする

毎回同じ説明(会社概要、文体の好み、商品情報)を打ち直していませんか。

Projects(プロジェクト)を使うと、その手間がなくなります。

用語 Projects
テーマごとの専用ワークスペース。チャット履歴と資料置き場(ナレッジベース)と指示書を1つにまとめたもの。無料プランでも5個まで作れます。

Projectsの3つの部品

部品何を入れるか効果
ナレッジ(資料)会社概要、商品リスト、価格表、過去の文例毎回の説明が不要になる。Claudeが資料を踏まえて答える
カスタム指示「敬語で」「専門用語は補足」「結論から」などのルールそのプロジェクト内の全チャットに自動で効く
チャット履歴そのテーマの会話が全部ここに残る話題ごとに整理され、あとから探しやすい

作り方

  1. claude.ai の左メニューから「Projects」を選び、新規作成する
  2. プロジェクト名(例: 販促文作成、顧客対応、経営会議)を付ける
  3. 資料(PDF・Word・テキスト等)をナレッジにアップロードする
  4. カスタム指示に、答え方のルールを書く
実務のコツ
「業務の種類ごと」にプロジェクトを分けるのが基本です。販促用、経理用、採用用のように分けると、資料も指示もそれぞれに最適化できます。有料プランでは資料が多くなると自動で拡張モード(RAG)が働き、大量の資料も扱えます。
用語 RAG(ラグ)
AIが答える時に、登録された資料の中から関係する部分だけを探して読む仕組み。資料が多くても効率よく参照できます。

第2章 Artifacts・コネクタ・Claude in Chrome

Artifacts(アーティファクト) 成果物を形にする

Artifactsは、チャットの横に別枠で表示される「成果物」です。

文書、コード、図解、1ページのWebサイト、簡単なアプリまで作れます。

作ったものはリンクで共有でき、無料プランでも使えます。

使うには設定(Settings > Capabilities)で「Code execution and file creation」をオンにします。

コネクタ 外部サービスとつなぐ

用語 コネクタ
ClaudeをGoogle DriveやGmailなどの外部サービスに接続する仕組み。技術的にはMCP(エムシーピー)という共通規格が使われています。

コネクタをつなぐと、Claudeが「あなたの権限の範囲で」外部のデータを読み書きできます。

接続には各サービスでの本人認証が必要です。勝手に他人のデータは見られません。

Claude in Chrome ブラウザの中のClaude

Chrome拡張機能(ベータ)を入れると、ClaudeがWebサイトを読み、クリックし、操作できるようになります。

対象プランはPro以上です(Proは軽量モデルHaiku 4.5のみ、Max/Team/Enterpriseはモデル選択可。2026年7月時点)。

注意
ブラウザをAIに操作させる機能には固有のリスクがあると公式も明記しています。最初は情報収集など「読むだけ」の使い方から始めるのが安全です。

第3章 Cowork実務編 任せる仕事の見極め方

向いている仕事の5条件(公式基準)

公式ブログは、Coworkに向くタスクの条件を5つ挙げています。

  1. 入力源が複数ある(いろいろなファイルやアプリから情報を集める)
  2. ファイルが出力される(文書・表・スライドなどの成果物ができる)
  3. 繰り返しがある(毎週・毎月同じ作業)
  4. 期待値が明確(何ができたら合格かはっきりしている)
  5. 中間作業が退屈(人がやると面倒なコピペや転記が多い)

5つのうち3つ以上当てはまれば、Coworkに任せる価値があります。

頼み方のコツ(公式推奨)

復唱させる
作業開始前に「進める前に、依頼内容を復唱して、確認したいことがあれば質問して」と付け加える。認識ズレによるやり直しが激減します。公式ブログ推奨のテクニックです。

スケジュール実行

Coworkは一度設定した仕事を定期実行できます。チャットにはない機能です。

公式の安全ガイドは、スケジュール実行は「低リスクの作業に限定する」ことを推奨しています。

Coworkのプロジェクト機能

関連するタスクを、専用のファイル・指示・記憶を持つ永続的なワークスペースにまとめられます。

データは自分のパソコンに保存されます(ローカル保存)。

仕組みを知って安心する

Coworkは隔離された仮想マシン(VM)の中で動き、接続を許可したフォルダのファイルだけ読み書きできます。

ファイルの削除には明示的な許可が必要な設計になっています。

用語 仮想マシン(VM)
パソコンの中に作られた「隔離された別のパソコン」。ここで作業させることで、本体への影響を限定できます。

第4章 Claude Codeのセッションの進め方(この冊子の核心)

Claude Codeを起動したあと「何をどう指示すればいいかわからない」。これが一番多いつまずきです。

公式ベストプラクティスが勧める進め方の型は、次の4段階です。

基本の型 探索 → 計画 → 実装 → 確認

段階やること指示の例
1 探索まず現状を把握させる。作業はまださせない「このフォルダの全体像を教えて」「請求書ファイルがどこにあるか探して」
2 計画作業の段取りを先に出させて、人間が確認する「顧客別に整理する手順の計画を立てて。まだ実行しないで」
3 実装計画を承認してから実行させる「その計画で進めて。終わったら結果を一覧で見せて」
4 確認結果を検証させる。自分の目でも確かめる「移動したファイル数と元の数が合っているか確認して」
なぜ計画を挟むのか
いきなり「やって」と頼むと、意図と違う方向に大量の作業をされて戻すのが大変になります。計画段階で方向を直すのが一番安上がりです。

プランモード(Plan Mode)

Claude Codeには「読み取りと計画立案だけ行い、ファイルを変更しないモード」があります。

セッション中にShift+Tabキーでモードを切り替えられます。大きな作業の前はプランモードで計画を見てから進めましょう。

よく使うスラッシュコマンド

用語 スラッシュコマンド
セッション中に「/」で始まる短い命令を打つと、Claude Code自体を操作できる仕組み。
コマンド働き
/help使えるコマンドの一覧を表示
/clear会話をリセットして白紙から始める(別の仕事に移る時)
/compact長くなった会話を要約して続ける(同じ仕事を続ける時)
/context会話の記憶の使用量を確認
/resume過去のセッションを選んで再開
/memoryCLAUDE.mdと自動メモリを確認・編集
/mcp外部ツール接続の状態を確認
/exit終了(Ctrl+Dでも可)

セッションの中断と再開

作業は途中でやめて大丈夫です。会話は自動保存されています。

claude --continue   # 直前のセッションの続きから再開
claude --resume     # 一覧から選んで再開

指示のコツ 検証方法もセットで渡す

公式ベストプラクティスの要点は「Claudeに合否を自分で確かめられる材料を与える」ことです。

悪い例: 「請求書データを整理して」

良い例: 「請求書PDFを顧客別フォルダに整理して。終わったら、ファイル総数が元と同じことと、どのフォルダに何件入ったかの一覧で確認させて」

検証手段があると、Claudeは自分で間違いに気づいて直しながら、完成まで走ってくれます。

第5章 CLAUDE.md AIへの申し送りファイル

用語 CLAUDE.md(クロード エムディー)
Claude Codeが起動時に自動で読む「申し送り書」のファイル。作業フォルダに置いておくと、毎回同じ説明をしなくて済みます。

新人に渡す「業務マニュアルの1枚目」だと思ってください。

何を書くか

書き方の公式ルール

置き場所は3種類

場所効く範囲使いどころ
~/.claude/CLAUDE.md自分の全プロジェクト自分の共通ルール(日本語で答えて、等)
作業フォルダ/CLAUDE.mdそのプロジェクト全員チームで共有するルール
作業フォルダ/CLAUDE.local.mdそのプロジェクトの自分だけ個人的なメモ

第6章 会社で使う時の注意 許可と情報の扱い

許可(permission)の考え方

Claude Codeは動作モードによって「どこまで確認なしで動くか」が変わります。Shift+Tabで切り替えられます。

モード動き向いている場面
default(標準)ファイル変更・コマンド実行のたびに確認初心者・大事なデータを扱う時
acceptEditsファイル編集は自動で承認内容を信頼できる定型作業
plan(プラン)読み取りと計画だけ。変更しない作業前の調査・計画
bypassPermissionsすべて自動(確認なし)隔離された環境のみ。通常業務では使わない
会社での基本方針
迷ったらdefaultのままで使う。確認が煩わしくなってきたら、信頼できる操作だけを設定で個別に許可していく(第3冊で解説)。いきなり全部自動にしない。

情報の扱い

補足 Claude(クロード)の種類と使い分け 早見表

Claudeの中身のAIには種類(モデル)があり、画面上部で切り替えられます。

中級の使いこなしでは「どの仕事をどの種類に任せるか」が使用量の節約に直結するので、早見表として再掲します。

モデル特徴使いどころ
Haiku 4.5軽くて速い簡単な質問、日常の要約。使用量の消費が最も少ない
Sonnet 5日常の主力(公式表現では「デイリードライバー」)文章作成、分析、調べもの。迷ったらこれ
Opus 4.8高度な推論専門的で複雑な検討。消費は重い
Fable 5最新・最高性能(有料プラン限定)長く複雑な仕事を途中確認少なく任せる。消費は最大
選び方の基本
日常はSonnet、ここぞの複雑な検討だけ上位モデル。それぞれの詳しい選び方と頼み方は、初心者編 第4章「モデルの選び方と上手な頼み方」で解説しています。

モデル名と提供プランは2026年7月時点の情報です。

第7章 まずは使ってみよう

中級の仕上げは「自分専用の仕組みを1つ作る」ことです。

課題 自分の業務用Projectを作る
  1. claude.ai でプロジェクト「(自社名)販促文作成」を作ります。
  2. ナレッジに、会社案内と商品説明の資料を2〜3点アップロードします。
  3. カスタム指示に「当社の販促担当として答える。誇大表現をしない。専門用語には補足を付ける。文末は敬体」と書きます。
  4. そのプロジェクト内で「新商品のお知らせメールの件名を10案」と頼み、資料を踏まえた答えになっているか確かめます。
ゴール: 毎回説明しなくても、自社を知っているClaudeができあがる
課題 Claude Codeで探索→計画→実装の型を体験する
  1. 整理したいフォルダ(例: ダウンロードフォルダのコピー)を用意し、そのフォルダでclaudeを起動します。
  2. 探索: 「このフォルダにどんな種類のファイルが何件あるか集計して」
  3. 計画: Shift+Tabでプランモードにして「種類別のサブフォルダに整理する計画を立てて」
  4. 実装: 計画に納得したら通常モードに戻し「その計画で実行して。最後に移動結果の一覧を見せて」と頼みます。
ゴール: 「いきなりやらせず、計画を見てから任せる」型を身につける

出典(Anthropic公式ページ)

内容は2026年7月時点の公式ページで確認したものです。

社内で配れるPDF版もご用意しています。 シリーズごとに1冊にまとめた合本版です。ダウンロードはこちら

この教材の内容を、自社で実践したい方へ

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23年間リユース事業を経営してきた現役経営者が、御社の業務に合わせたAI活用の道筋を一緒に作ります。教材の内容をベースにした社内研修やセミナーのご相談も受け付けています。

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本教材の内容は各社公式ページで確認できた情報のみで構成しています(最終更新: 2026年7月20日)。価格・機能は変更されることがあります。