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Claude活用教材シリーズ 第1冊

初心者編 Claudeをはじめる

チャット・Cowork・Claude Codeの違いがわかり、今日から仕事で使い始められる
みんなのデジタル参謀
最終更新: 2026年7月20日

Claudeには「チャット」「Cowork(コワーク)」「Claude Code(クロード コード)」という3つの使い方があります。この冊子を読み終えると、自分の仕事にはどれが合うかがわかり、実際に使い始められます。AIを触ったことがない人を想定して書いています。

第1章 Claudeファミリーの全体像 どれを使えばいい?

Claude(クロード)は、Anthropic(アンソロピック)というアメリカの会社が作ったAIです。

同じClaudeというAIを、目的別に違う道具として使えるようになっています。

まずは4つの道具の違いを、料理店の例でつかみましょう。

道具画面得意なこと向いている人
Claude(チャット)Webブラウザ・スマホアプリ・デスクトップアプリ質問、相談、文章作成、要約、アイデア出し全員。まずここから
Claude Coworkデスクトップアプリ(パソコン)ファイル整理・資料作成など、成果物ができる仕事の丸ごと依頼エンジニアでない実務者
Claude Code(ターミナル)ターミナル・PowerShell(黒い画面)パソコン内のファイル操作、プログラム開発、自動化開発者・突き詰めたい人
Claude Code(Web版)ブラウザ(claude.ai/code)インストール不要でClaude Codeの作業をクラウドで実行まず試したい人・外出先
用語 AI(人工知能)
人間の言葉を理解して、文章を書いたり考えたりできるコンピュータプログラムのこと。Claudeは文章のやり取りが得意なタイプのAIです。
迷ったらこの順番
チャット(第1章〜第4章)から始めて、慣れてきたらCowork(第5章)、興味が出たらClaude Code(第6章)へ。この冊子もその順番で進みます。

第2章 料金プランの選び方

Claudeは無料でも使えます。仕事の道具にするなら有料プランが現実的です。

2026年7月時点で、公式料金ページに掲載されているプランは次のとおりです。

プラン料金(米ドル)主な内容
Free0ドルチャットの基本機能。Web検索、ファイル作成、メモリ機能も使える
Pro月20ドル(年払いは月あたり17ドル)使用量が増える。Claude Code・Cowork・Researchなどが使える。個人の仕事用の定番
Max月100ドル(5倍)/月200ドル(20倍)Proの5倍または20倍の使用量。新機能への先行アクセス。ヘビーユーザー向け
Team1人あたり月20〜25ドル(標準シート)ほか5人以上のチーム用。管理機能付き。プレミアムシート(月100〜125ドル)もある
Enterprise要問い合わせ大企業向け。シート+使用量課金。高度なセキュリティ管理
中小企業の現実的な始め方
まず経営者や担当者1人がProプラン(月20ドル)で1〜2か月試す。効果を確かめてから人数を増やす。最初から全員分を契約する必要はありません。
用語 使用量(レート制限)
一定時間内にAIとやり取りできる量の上限のこと。たくさん使う日は上限に当たることがあり、上位プランほど上限が大きくなります。

第3章 Claudeチャットの基本操作

始め方

  1. ブラウザで claude.ai を開く(スマホはApp Store/Google Playで「Claude」を検索)
  2. メールアドレスまたはGoogleアカウントで登録する
  3. 画面下の入力欄に、日本語で話しかける

できること

用語 ベータ機能
正式版になる前の「お試し公開」段階の機能のこと。使えますが、動きが変わったり不具合があったりすることがあります。

ファイルの添付

入力欄の「+」ボタンなどから「Add files or photos」でファイルを付けられます。

PDF、テキスト、画像、CSV、Excel、Wordなどに対応しています。1ファイル30MBまでです。

メモリ機能

Claudeは過去の会話から、あなたの仕事や好みを覚えてくれます(メモリ機能)。

覚えた内容は設定画面(Settings > Capabilities)からいつでも確認・編集・削除できます。

覚えてほしくない相談は、シークレットチャット(incognito)を使えば記憶されません。

第4章 モデルの選び方と上手な頼み方

モデルの選び方

Claudeの中身のAIには種類(モデル)があり、画面上部で切り替えられます。

モデル特徴使いどころ
Haiku 4.5軽くて速い簡単な質問、日常の要約。使用量の消費が最も少ない
Sonnet 5日常の主力(公式表現では「デイリードライバー」)文章作成、分析、調べもの。迷ったらこれ
Opus 4.8高度な推論専門的で複雑な検討。消費は重い
Fable 5最新・最高性能(有料プラン限定)長く複雑な仕事を途中確認少なく任せる。消費は最大
公式の指針
「大きすぎるモデルの使用は使用量制限の無駄遣い」と公式チュートリアルに明記されています。日常はSonnet、ここぞの時だけ上位モデル、が賢い使い方です。

上手な頼み方の基本原則

Anthropicの公式ガイドは、コツをこう説明しています。

公式ガイドの基本原則
Claudeを「優秀だけれど入社したばかりの新人」と考える。社内の常識や文脈を知らないので、正確に説明するほど良い結果になる。

新人に仕事を頼む時と同じで、次の4点を伝えると結果が大きく変わります。

  1. 誰として答えるか(役割): 「あなたは中小企業の経理担当です」
  2. 何のためか(目的): 「新規のお客様に送る案内文です」
  3. 条件(制約): 「300字以内。専門用語なし。敬語で」
  4. 見本(例): 「過去の文面を貼るので、この雰囲気に合わせて」

悪い例と良い例

悪い例: 「チラシの文章を書いて」

良い例: 「あなたは化粧品買取店の販促担当です。50代女性向けに、使いかけ化粧品も買い取れることを伝えるチラシの見出し案を10個。各20字以内で、不安をやわらげる言葉づかいで」

一度で完璧を求める必要はありません。「もっと短く」「2番の方向でもう5案」と会話で直していくのがコツです。

第5章 Coworkの第一歩 仕事を丸ごと任せる

チャットとの違い

公式は使い分けをこう説明しています。

Coworkは「ゴールを説明して席を離れ、戻ってきたら仕事ができあがっている」という委任型の道具です。

使うための条件

初期設定の3ステップ(公式ガイドより)

  1. Claudeデスクトップアプリを開き、Coworkタブに切り替える
  2. コンテキスト(材料)を与える: 作業してほしいフォルダを接続する
  3. 成果物をはっきり説明する: Claudeが実行計画を見せてくるので、確認してから開始する
用語 コンテキスト
AIに渡す背景情報や材料のこと。ここでは「どのフォルダのどのファイルを使っていいか」を指します。

最初に頼むのに向いている仕事

安全に使う3つの約束(公式の安全ガイドより)

  1. 機密でないファイルを入れた「専用の作業フォルダ」を作って、そこだけ接続する
  2. 確認なしで動かすモード(Act without asking)は原則使わない
  3. Claudeの行動の責任は使う人にある、と心得る(公式ヘルプに明記されています)

第6章 Claude Codeをのぞいてみる

Claude Codeは、Claudeがあなたのパソコンの中で直接ファイルを読み書きし、コマンドを実行してくれる道具です。

もともとプログラマー向けですが、ファイル整理や文書の一括処理など、事務仕事にも力を発揮します。

2つの入り口

入り口始め方特徴
Web版(claude.ai/code)ブラウザで開くだけ。インストール不要クラウド上の環境で作業。長時間タスクを任せて、あとで結果を確認できる
ターミナル版第0冊の手順でインストール自分のパソコンの中のファイルを直接扱える。全機能が使える本命

「まず雰囲気を見たい」ならWeb版、「自分のファイルで仕事をさせたい」ならターミナル版です。

ターミナル版の入れ方は第0冊「セットアップ解説書」に、コピペだけでできる手順をまとめています。

使い方の本格的な解説は第2冊「中級者編」で行います。

第7章 よくあるつまずきFAQ

Q1 何を聞けばいいかわからない

「AIへの質問を考える」のではなく、「今日やる仕事をそのまま見せる」のがコツです。

書きかけのメール、迷っている判断、読むのが面倒な資料。それを貼り付けて「どう思う?」から始めれば十分です。

Q2 答えが的外れになる

情報が足りないサインです。第4章の4点(役割・目的・条件・見本)を足してみてください。

また「わからない点があれば、先に質問して」と付け加えると、Claudeの方から確認してくれます。

Q3 AIの答えは信用していい?

AIは、もっともらしい間違いをすることがあります。

数字・固有名詞・法律や税務の判断は、必ず元の資料や専門家で確認してください。

Web検索をオンにすると出典リンクが付くので、確認がしやすくなります。

Q4 会社の情報を入れて大丈夫?

まず社内でルールを決めましょう。顧客の個人情報や社外秘の数字は入れない、から始めるのが安全です。

本格導入時は、管理機能のあるTeam/Enterpriseプランを検討します。

Q5 使用量の上限に当たってしまった

時間をおくと回復します。日常づかいのモデルをSonnetやHaikuにする、長い会話をだらだら続けず新しいチャットに分ける、で消費を抑えられます。

第8章 まずは使ってみよう

この2つの課題で「仕事に使えた」という実感を作りましょう。

課題 自分の仕事の文章をClaudeに手伝ってもらう
  1. claude.ai を開いて、実際に今週送る予定のメールやお知らせ文の下書きを貼り付けます(顧客名など個人情報は伏せ字にします)。
  2. 「あなたは(自分の業種)の店長です。この文章を、お客様に伝わりやすく直してください。直した理由も教えてください」と頼みます。
  3. 返ってきた案に「もっと短く」「もう少しやわらかく」と2回以上注文を付けて、仕上げます。
ゴール: AIとの往復で文章が良くなっていく感覚をつかむ
課題 ファイルを読ませて表にしてもらう
  1. 手元のPDFか画像(チラシ、請求書、名刺など)を1枚用意します。
  2. チャットに添付して「この内容を項目ごとに表に整理して」と頼みます。
  3. 続けて「この情報から、次にやることリストを3つ提案して」と頼みます。
ゴール: 「読む・整理する」をAIに任せられることを体験する

出典(Anthropic公式ページ)

料金・機能は2026年7月時点の公式ページで確認した内容です。最新情報は各URLで確認してください。

社内で配れるPDF版もご用意しています。 シリーズごとに1冊にまとめた合本版です。ダウンロードはこちら

この教材の内容を、自社で実践したい方へ

みんなのデジタル参謀は、奈良を拠点に中小企業のAI活用・DXを支援しています。

23年間リユース事業を経営してきた現役経営者が、御社の業務に合わせたAI活用の道筋を一緒に作ります。教材の内容をベースにした社内研修やセミナーのご相談も受け付けています。

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本教材の内容は各社公式ページで確認できた情報のみで構成しています(最終更新: 2026年7月20日)。価格・機能は変更されることがあります。