Mac上でvideo-useのセットアップは、30分〜1時間で完了します。
つまずきやすい3つのポイント(Homebrewのパス/pipコマンド名/Python 3.13の外部管理環境エラー)も解決方法と一緒に全部書いたので、この手順通りやれば最後までたどり着けます。
この記事で分かること
Mac上でvideo-useをセットアップする手順を、最初から最後まで書きます。
- 必要なツールのインストール
- video-use本体のダウンロード
- Claude Codeへの登録方法
- ElevenLabsの無料アカウント作成とAPIキー取得
- 実際の動作確認
目安時間は30分〜1時間。
パソコン初心者の方でも、この通りやれば導入できます。
実は私、セットアップの途中で何箇所か詰まりました。
詰まったポイントと解決方法も全部載せてます。
同じ道で迷わなくて済むように、全部正直に書いてます。
ちなみにvideo-useって何?という方は、先に導入編を読んでもらうと話が早いです。
→ 【導入編】動画マニュアル自動化AI「video-use」とは何か
始める前に:用意しておくもの
まず、以下が揃ってるか確認してください。
必要なもの
- Mac(MacBook Air、MacBook Proなど)
- Claude Pro契約(月額約3,000円。
Claude Codeを使うため) - メールアドレス(ElevenLabs登録用)
- インターネット環境
あるとスムーズなもの
- Terminalアプリの使い方の基礎知識 →「知らない」でも大丈夫。
後で説明します
所要時間の目安
- インストール作業:30分〜1時間
- ElevenLabsのアカウント作成:5〜10分
- 動作確認:5〜10分
合計で1時間ちょっと見ておけば余裕です。
事前チェック:必要なツールが入ってるか確認
本格的なインストールの前に、いくつかのツールがMacに入ってるか確認します。
ターミナルを開く
Macの「アプリケーション」→「ユーティリティ」の中にターミナルというアプリがあります。
これを起動してください。
[画像挿入ポイント:ターミナルのアイコン画面]
画面右上の虫眼鏡マーク(Spotlight検索)で「ターミナル」と入力しても開けます。
黒い画面が出てきます。
パソコン詳しくない人はここでビビるかもしれませんが、大丈夫です。
魔法の呪文を唱える場所、くらいのイメージで大丈夫。
Homebrewが入ってるか確認
Homebrew(ホームブリュー)という、Macでツールを簡単にインストールするための仕組みを使います。
以下をターミナルに貼り付けてEnterキーを押してください。
brew --version
結果の見方:
Homebrew 4.x.xみたいなバージョン番号が出たら → OKcommand not foundと出たら → Homebrewが入っていない
Homebrewが入っていなかった方は、先にインストールが必要です。
公式サイト(https://brew.sh/ja/)にインストールコマンドが載っているので、それをターミナルに貼り付けて実行してください。
インストール途中でMacのログインパスワードを聞かれます。
入力しても画面には何も表示されませんが、ちゃんと入力できてるので心配無用です。
Claude Codeが入ってるか確認
claude --version
バージョン番号が出ればOK。
入っていない方は、Anthropicの公式サイトからインストールしてください。
Step 1:ffmpegとyt-dlpのインストール
動画編集の土台となるツールを入れます。
ffmpeg(エフエムペグ):動画を切ったりつなげたりする心臓部のツール
yt-dlp(ワイティーディーエルピー):YouTubeなどから動画をダウンロードするツール
どちらも無料で、プロの現場でも使われてます。
インストールコマンド
ターミナルに以下を貼り付けてEnter。
brew install ffmpeg yt-dlp
5〜10分くらいかかります。
画面に大量の英語が流れますが、エラーでなければ無視してOK。
終わったサイン:入力待ちの状態(%マークが表示される)に戻ったら完了です。
インストール確認
念のため確認しましょう。
ffmpeg -version
バージョン情報(ffmpeg version 8.1 みたいなの)が出ればOK。
yt-dlp --version
日付の数字(2026.03.17 みたいなの)が出ればOK。
ここでよくあるつまずき
⚠ command not found と出る場合
Homebrewのパスが通ってない可能性があります。
ターミナルを一度閉じて、開き直してもう一度試してみてください。
それでもダメなら、Homebrewのインストール手順を見直してください。
Step 2:video-useのダウンロード
いよいよ本体をダウンロードします。
保存場所を決める
どこに保存するか先に決めておきましょう。
私はClaudeCodeという自分専用のフォルダにまとめています。
プロジェクトごとに分けて管理できるので、おすすめです。
ダウンロードコマンド
保存したいフォルダに移動してから、ダウンロードします。
以下はDropbox配下のClaudeCodeフォルダを例にした場合のコマンドです。
cd "/Users/あなたのユーザー名/Library/CloudStorage/Dropbox/Mac (2)/Desktop/ClaudeCode"
git clone https://github.com/browser-use/video-use
cd video-use
ポイント:パスをダブルクォーテーション(”)で囲む
パスの中にスペースや括弧が含まれる場合、クォートで囲まないとエラーになります。
ダウンロード成功のサイン
画面にこんな感じの表示が流れます。
Cloning into 'video-use'...
Receiving objects: 100% (62/62), 578.97 KiB | 3.13 MiB/s, done.
Resolving deltas: 100% (17/17), done.
これが出て、プロンプトが video-use % に変わったら成功です。
中身の確認
念のため、ダウンロードしたフォルダの中身を確認しておきます。
ls
こんなファイル名が表示されればOK。
README.md SKILL.md helpers
pyproject.toml poster.html skills
static
Step 3:Claude Codeへのスキル登録
ここが、セットアップの核心です。
ダウンロードしたvideo-useを、Claude Codeが使える状態にします。
仕組みの理解(重要)
Claude Codeは、~/.claude/skills/ という特定のフォルダの中しか見に行きません。
なので、video-use本体を「ClaudeCodeフォルダ」に置いたままでは、Claude Codeに認識してもらえません。
解決策はシンボリックリンク(ショートカット)です。
video-use本体はClaudeCodeフォルダに置いたまま、Claude Codeが見るフォルダに「本体への矢印」を置きます。
これで「本体はClaudeCodeフォルダで管理、Claude Codeからは普通に使える」の両立ができます。
スキル登録コマンド
video-useフォルダの中にいる状態で、以下を実行します。
ln -s "$(pwd)" ~/.claude/skills/video-use
よくあるつまずき①
⚠ 最初に実行すると、こんなエラーが出る可能性があります
ln: /Users/あなたのユーザー名/.claude/skills/video-use: No such file or directory
これは入れ物のフォルダが存在しないだけ、というエラーです。
Claude Codeを初めてスキルとして使うときによくあります。
解決方法:
先にフォルダを作ってから、もう一度リンクを作ります。
mkdir -p ~/.claude/skills
ln -s "$(pwd)" ~/.claude/skills/video-use
これで成功するはずです。
登録成功の確認
以下のコマンドで、リンクが正しく作られたか確認できます。
ls -la ~/.claude/skills/
こんな表示が出ればOK。
lrwxr-xr-x 1 wakita staff 79 4月 21 12:22 video-use -> /Users/wakita/Library/.../ClaudeCode/video-use
注目ポイント:
- 行頭の
l→ シンボリックリンクの印 video-use ->の後に本体のパスが表示されている
これが出れば、Claude Codeがvideo-useを認識できる状態になっています。
Step 4:Pythonライブラリのインストール
video-useが内部で使うPythonのライブラリをインストールします。
インストールコマンド
video-useフォルダの中にいる状態で、以下を実行。
pip install -e .
最後の .(ドット)を忘れずに。
よくあるつまずき②
⚠ 私はここで詰まりました。
こんなエラーが出たんです
zsh: command not found: pip
これは pip という名前のコマンドが見つからない、という意味です。
最近のMacでは、pip を直接使えず、python3 -m pip という書き方が必要な場合があります。
解決方法:
以下に書き換えて実行します。
python3 -m pip install -e .
さらに詰まる可能性:externally-managed-environment
Python 3.13以降では、これでも別のエラーが出ることがあります。
error: externally-managed-environment
この場合は、以下のコマンドで再実行します。
python3 -m pip install -e . --break-system-packages
--break-system-packages は「Pythonのシステム環境に直接インストールすることを許可する」という意味です。
個人利用なので、これで問題ありません。
インストール成功の確認
最後に Successfully installed と video-use-0.1.0 が表示されれば成功です。
途中で大量のライブラリ名が流れますが、video-useが内部で使う部品がインストールされているだけなので無視してOK。
Step 5:ElevenLabs APIキーの取得と設定
最後のステップです。
動画の文字起こしで使うElevenLabsの設定をします。
ElevenLabsに登録する
以下のURLにアクセスします。
ElevenLabs公式サイト → https://elevenlabs.io/
右上の「Sign up」から登録します。
Googleアカウントで登録するのが一番早いです。
登録の途中で、こんな画面が出てきます。
[画像挿入ポイント:Choose your platform画面]
「ElevenCreative」を選んでContinueをクリックしてください。
もう片方の「ElevenAgents」は今回不要です。
次に有料プラン選択の画面が出ますが、「スキップ」を選択。
無料プランで十分です。
APIキーの取得
ログインできたら、右上のアカウントアイコンからメニューを開きます。
[画像挿入ポイント:メニュー画面]
メニューから「ワークスペース設定」をクリック。
開かない場合は、以下のURLに直接アクセスしてください。
APIキー設定ページ → https://elevenlabs.io/app/settings/api-keys
「デベロッパー」→「APIキー」タブで、「+ キーを作成」を押します。
APIキーの権限設定
キー作成画面で、以下を設定します。
名前:Video_Voice(何でもOK、分かりやすい名前で)
権限の設定:
- 「スピーチ to テキスト」を「アクセス」にする
- 「強制アライメント」を「アクセス」にする
- 他は全部「アクセスなし」のままでOK
video-useが使うのはこの2つだけ。
必要最低限の権限にしておくことで、万が一APIキーが漏れても被害を最小化できます。
「キーを作成」を押すと、APIキーが表示されます。
APIキーの扱い(重要)
⚠ APIキーはパスワード相当の機密情報です
- 表示された瞬間に必ずコピーする
- テキストエディタなどに一時保存する
- 画面を閉じると二度と表示されません
- 万が一閉じてしまったら、もう一度新しいキーを作り直せばOK
絶対にやってはいけないこと:
- SNSに投稿しない
- 他人に見せない
- GitHubなど公開リポジトリに上げない
- スクリーンショットで人に送らない
.envファイルに書き込む
取得したAPIキーを、video-use側に設定します。
video-useフォルダの中にいる状態で、以下を実行します。
cp .env.example .env
これで .env という設定ファイルができます。
次に、エディタで開きます。
open -e .env
テキストエディットが開きます。
ファイルの中にこんな行があるので、イコールの右側にコピーしたAPIキーを貼り付けます。
ELEVENLABS_API_KEY=コピーしたAPIキー
注意点:
- イコールの前後にスペースを入れない
- APIキーを引用符で囲まない
- 改行を入れない
保存(Command + S)して閉じる(Command + W)。
設定確認
APIキーがちゃんと書き込まれたか、以下のコマンドで確認できます。
grep -c "sk_" .env
1 と表示されればOK。
これで設定完了です。
動作確認
ここまでできたら、動作確認をしましょう。
必要なツールが揃っているか
ffmpeg -version | head -n 1
ffmpegのバージョンが表示されればOK。
yt-dlp --version
日付の数字が表示されればOK。
Claude Codeから見えているか
ls -la ~/.claude/skills/
video-use -> /Users/... というシンボリックリンクが表示されていればOK。
video-useファイル構造の確認
ls helpers/
こんなファイルが表示されればOK。
grade.py render.py transcribe_batch.py
pack_transcripts.py timeline_view.py transcribe.py
全部OKならセットアップ完了
3つとも確認できれば、video-useは使える状態です。
実際に使うときの流れ(簡単な概要)
詳しい使い方は次の記事(活用設計編)で解説しますが、基本の流れだけ先に書いておきます。
① 動画素材をフォルダに入れる
編集したい動画ファイルを、適当なフォルダに入れます。
推奨する運用:ClaudeCode/video-projects/プロジェクト名/ のようにプロジェクトごとにフォルダを作る
② そのフォルダに移動してClaude Codeを起動
cd "プロジェクトのフォルダパス"
claude
③ 日本語で指示を出す
Claude Codeが起動したら、こんな感じで指示します。
この動画を5分のマニュアル動画として編集して。
日本語字幕付きで、えーっと・あのーみたいなフィラーは全部カット。
あとはAIが勝手に編集してくれます。
途中で「この方針でいいですか?」みたいな確認が入ったら、ボタン1つで承認するだけ。
まとめ:土台ができれば、あとは使うだけ
ここまでお疲れさまでした。
セットアップが終われば、あとは動画を渡して指示を出すだけの日々が始まります。
今日のチェックリスト
- ffmpeg・yt-dlpがインストールされている
- video-useがClaudeCodeフォルダにダウンロードされている
~/.claude/skills/にシンボリックリンクが作られている- Pythonライブラリがインストールされている
- ElevenLabsのAPIキーが
.envに書き込まれている
全部チェックできれば完了です。
ここまでで詰まった方へ
セットアップは、一度やってしまえば二度目以降は関係ない作業です。
今日詰まったポイントも、全部「最初の一回だけ」のトラブルです。
でも、やっぱり「自分でやるのは不安」って方もいると思います。
うちのデジタル参謀では、この導入代行や社内展開のサポートもやってます。
気になる方は最後のご案内から気軽にご連絡ください。
次の記事:video-useを実際に使って成果を出すコツ
セットアップが終わっても、最初の1本目で何から作るかが勝負です。
- 最初に作るべき動画マニュアルの選び方
- AIへの指示の出し方(プロンプトのコツ)
- 社内で運用を続けるためのルール
このあたりを、中小企業向けにまとめた記事があります。
→ 【活用設計編】動画マニュアル自動化を中小企業で成功させる5つのコツ(執筆中)
最後にひとつ、ご案内
動画マニュアル自動化、導入で詰まる方はほんまに多いです。
「設定までは自分でやったけど、何をどう作ればいいか分からない」という相談もよく受けます。
もし「自社で使える形にするまでサポートしてほしい」という方がいれば、30分の無料相談からご相談ください。
奈良から、全国の中小企業経営者のお役に立てたらと思ってます。
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