Gemini活用教材シリーズ 第2冊
中級者編 仕事の道具にする
Gems・Workspace連携・NotebookLM・時間指定アクションで、Googleの仕事場にAIを溶け込ませる
みんなのデジタル参謀
最終更新: 2026年7月20日
Geminiの中級は「Googleのサービスとつなぎ込む」段階です。Gmail・ドキュメント・スプレッドシートの中で使い、自分専用のGem(ジェム)を作り、NotebookLMで自社資料をAIの知恵袋に変えます。内容はGoogle公式ページで確認できた情報に基づいています(2026年7月時点)。
第1章 Gems 自分専用のGeminiを作る
用語 Gem(ジェム)
名前と指示を与えて作る、自分専用のGemini。ChatGPTのGPTs、ClaudeのProjectsにあたる機能です。作成・編集はWeb版のみ、使うのはWeb・スマホ両方でできます。
名前と指示を与えて作る、自分専用のGemini。ChatGPTのGPTs、ClaudeのProjectsにあたる機能です。作成・編集はWeb版のみ、使うのはWeb・スマホ両方でできます。
作り方
- Web版Geminiのサイドバーから「Gem」を新規作成する
- 名前を付ける(例: 販促文ライター、クレーム対応の相談役)
- 指示を書く: 目的・望む挙動・出力形式をできるだけ具体的に(公式のコツ)
- 必要なら参考ファイルを添付する
指示の書き方の例
あなたは当店(化粧品買取店)の販促文ライターです。 目的: お客様への案内文・POP・SNS投稿文の作成。 ルール: - 誇大表現をしない。断定的な効果効能を書かない - 敬体。1文は短く - 出力は必ず「件名案3つ+本文」の形式 - 不明な点は書き始める前に質問する
Gemにする基準
同じ前置きを3回以上書いた仕事はGem化のサインです。前置きがそのまま「指示」になります。
同じ前置きを3回以上書いた仕事はGem化のサインです。前置きがそのまま「指示」になります。
第2章 メモリとパーソナライズ
Geminiは過去のチャットを踏まえて、答えをあなた向けに調整できます(パーソナライズ)。
- 個人アカウントのみの機能です(会社のWorkspaceアカウントでは働きません)
- 設定でオン/オフを切り替えられます
- 覚えてほしいことは会話の中で明示的に伝えると確実です
会社アカウントで文脈を持たせたい場合は、メモリではなくGem(第1章)に指示として書き込むのが正解です。
第3章 Workspace連携 いつもの画面の中のAI
Geminiの最大の強みです。仕事のアプリを離れずにAIが使えます。
Gmailの中のGemini
- 長いスレッドの要約
- 返信の提案・下書き作成
- 過去のメールやドライブから情報を探して答える
ドキュメントの中のGemini
- 文章の作成・書き直し・要約
- 資料内への画像生成
スプレッドシートの中のGemini
- 表や数式の作成(「この表に前年比の列を足して」)
- データの分析と気づきの提示
- グラフの作成、シート全体の下書き生成
GeminiアプリからWorkspaceを呼ぶ
逆方向もできます。Geminiアプリの側からGmail・ドライブ・カレンダーに接続して、「明日の予定と関連資料をまとめて」のような横断の頼み方ができます。
現在の提供形態
Workspaceの各プランにGemini機能が同梱される形に移行しています。自社のWorkspaceプランでどこまで使えるかは、管理者がGoogleの管理コンソールで確認できます。
Workspaceの各プランにGemini機能が同梱される形に移行しています。自社のWorkspaceプランでどこまで使えるかは、管理者がGoogleの管理コンソールで確認できます。
第4章 NotebookLM 自社資料をAIの知恵袋にする
用語 NotebookLM(ノートブックエルエム)
自分がアップロードした資料「だけ」を根拠に答えるAIリサーチアシスタント。Geminiアプリとは別の、専用サービスです(notebooklm.google.com)。
自分がアップロードした資料「だけ」を根拠に答えるAIリサーチアシスタント。Geminiアプリとは別の、専用サービスです(notebooklm.google.com)。
普通のAIとの違いは「答えの根拠が、渡した資料に限定される」ことです。
だから社内マニュアル・規程・過去の提案書のような「正解が決まっている資料」との相性が抜群です。
できること
- PDF・Webページ・YouTube動画・音声・ドキュメントをソースとして登録
- ソースに根拠づけた質疑応答(どの資料のどこを根拠にしたか表示される)
- 学習ガイド・FAQ・タイムラインへの自動変換
- 音声概要: 資料の内容を対話番組風の音声に変換(日本語対応)
上限の目安(公式)
- 1ソースあたり最大50万語・200MB
- 無料版は1ノートブックあたり50ソースまで
- Google AIの有料プランでソース数などが拡大
中小企業での鉄板活用
「新人教育ノートブック」。就業規則・業務マニュアル・よくある質問を登録しておけば、新人は人に聞く前にNotebookLMに聞けます。根拠の箇所まで示されるので、マニュアルのどこを読めばいいかも分かります。
「新人教育ノートブック」。就業規則・業務マニュアル・よくある質問を登録しておけば、新人は人に聞く前にNotebookLMに聞けます。根拠の箇所まで示されるので、マニュアルのどこを読めばいいかも分かります。
第5章 時間指定アクション 決まった時間に自動実行
用語 時間指定アクション
毎日・毎週など指定したタイミングでGeminiが自動で動く機能。ChatGPTのTasksにあたります。
毎日・毎週など指定したタイミングでGeminiが自動で動く機能。ChatGPTのTasksにあたります。
- 毎朝: 「今日の予定と、関係するニュースをまとめて」
- 毎週金曜: 「今週のToDoの棚卸しリストを作って」
個人アカウントではGoogle AI Pro以上が必要で、同時に有効化できるのは10件までです。
第6章 Gemini in Chrome ブラウザの中のAI
ChromeにGeminiを統合すると、「見ているページ」を前提にAIが使えます。
- 長いページ・規約・記事の要約
- 開いているタブ(最大10個)をまたいだ質問(「この3つの商品ページを比較して」)
- Gmail・カレンダー・マップ・YouTubeとの連携
- 自動ブラウジング: 許可制で、複数ステップのWeb作業を代行(ベータ的な段階の機能)
注意
ブラウザ操作をAIに任せる機能は便利さとリスクが表裏です。まずは要約・比較など「読む」使い方から。自動ブラウジングは重要な操作(購入・送信)には使わないでください。
ブラウザ操作をAIに任せる機能は便利さとリスクが表裏です。まずは要約・比較など「読む」使い方から。自動ブラウジングは重要な操作(購入・送信)には使わないでください。
第7章 会社で使う時の注意
- 会社の情報はWorkspaceアカウントで扱う(商用Workspaceは学習利用なし・人間レビューなしと公式明記。初心者編第6章)
- 個人アカウントを業務に使う場合は「アクティビティの保存」の意味を全員が理解してから
- Workspace連携・Chrome連携は、便利な分だけアクセス範囲が広がる。何に接続しているかを定期的に棚卸しする
- NotebookLMに入れる資料は「社内に公開してよいもの」に限る(ノートブックの共有範囲も確認)
- AIの出力は人間が確認してから社外へ。数字と固有名詞は特に
第8章 まずは使ってみよう
中級の仕上げは「Googleの仕事場にAIを1つ常駐させる」ことです。
課題 自分の定型業務をGemにする
- 同じ前置きを何度も書いている仕事を1つ選びます(販促文・報告書の整形など)。
- 第1章の例にならって、目的・ルール・出力形式を指示に書いたGemを作ります。
- 1週間、その仕事は必ずGem経由でやってみて、指示を2回以上改善します。
ゴール: 前置きゼロで意図が通じる、自分専用AIを持つ
課題 NotebookLMで新人教育ノートブックの試作品を作る
- notebooklm.google.com で新しいノートブックを作ります。
- 業務マニュアルやFAQなど、社内公開してよい資料を3〜5点ソースに登録します。
- 新人になったつもりで「休暇の申請はどうする?」など5つ質問し、根拠表示の正確さを確かめます。
- 使えそうなら、音声概要も生成して通勤中に聞けるか試します。
ゴール: 「人に聞く前にAIに聞ける」仕組みの手応えをつかむ
出典(Google公式ページ)
- Gemの作成のヒント https://support.google.com/gemini/answer/15235603
- Gemの使い始め https://support.google.com/gemini/answer/15236321
- メモリ/パーソナライズ https://support.google.com/gemini/answer/16598469
- Gemini in Gmail https://support.google.com/mail/answer/14355636
- Gemini in ドキュメント https://support.google.com/docs/answer/14355406
- Gemini in スプレッドシート https://support.google.com/docs/answer/14356410
- GeminiアプリとWorkspaceの接続 https://support.google.com/gemini/answer/15229592
- NotebookLM https://support.google.com/notebooklm/answer/15678219
- NotebookLMのアップグレード https://support.google.com/notebooklm/answer/16213268
- NotebookLM音声概要の多言語対応 https://blog.google/intl/ja-jp/company-news/technology/notebooklm-50/
- 時間指定アクション https://support.google.com/gemini/answer/16316416
- Gemini in Chrome https://support.google.com/gemini/answer/16283624
- 自動ブラウジング https://support.google.com/chrome/answer/16821166
- WorkspaceのAIプライバシー https://workspace.google.com/security/ai-privacy/
本書の内容は2026年7月時点の公式ページに基づきます。
社内で配れるPDF版もご用意しています。
シリーズごとに1冊にまとめた合本版です。ダウンロードはこちら
この教材の内容を、自社で実践したい方へ
みんなのデジタル参謀は、奈良を拠点に中小企業のAI活用・DXを支援しています。
23年間リユース事業を経営してきた現役経営者が、御社の業務に合わせたAI活用の道筋を一緒に作ります。教材の内容をベースにした社内研修やセミナーのご相談も受け付けています。
相談してみる(無料)本教材の内容は各社公式ページで確認できた情報のみで構成しています(最終更新: 2026年7月20日)。価格・機能は変更されることがあります。